築30年以上の木造戸建住宅のリフォーム。猫の保護活動を自宅で行なっている夫婦が、保護猫たちと快適に暮らすことができるような住まいをリフォームで実現した。猫のシェルター付き住宅の一例。
「すのこ状」の第2のユカ面を1階の天井付近に設け「猫寝天井」と名づけた。猫寝天井の上で猫たちは、眼下の人間を観察したり、昼寝をしたり、思い思いに過ごしている。すのこ状の床でも猫はここを問題なく走ることができる。
猫寝天井へのアクセスには、キャットツリーや猫ステップ、爪とぎ柱や人間用の階段など、複数のルートが用意され、猫がとりうる行動の選択肢を増やすことをこころがけた。
さらに1階のキャットツリーの最上段に位置する2階の床には穴が開けられ、上下階の移動を可能にしている。
猫寝天井で寛ぐ猫の姿は今まで誰も見たことの無い癒しの光景で、すのこの隙間から垂れ下がるたくさんのシッポは訪れる人々を笑顔にする。個人で営む保護シェルターの意欲的な実験作である。